式守 伊之助(しきもり いのすけ)は大相撲の立行司の名前で、木村庄之助に次いで2番目の地位(番付で言うところの西の正横綱)にあたる。三役格から立行司に昇格する行司が代々襲名し、2008年5月場所からは10代式守勘太夫が38代目を襲名した。
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軍配には紫白の房、装束には紫白の菊綴じを着用し、庄之助同様、差し違えた際に切腹する覚悟を意味する短刀を差す。本場所では三役格以下と同様に2番を合わせている。行司停年制実施前の1958年限り庄之助同様、年寄名跡より除かれた。現存する行司2家のうち式守家は初代伊之助が式守姓を名乗ったことに由来するといわれる。
10代目以降は庄之助を襲名することが可能となったため、以後29人中17人が庄之助を襲名している。庄之助に継ぐ地位であるが、6代と8代の2人は庄之助の上位に位置されたことがある。
明治年間、本場所で勧進元を務めた伊之助が開催直前に亡くなるという“位牌勧進元”が続いたことがあった。6代、7代、8代、9代と連続して起こり、14代は1926年1月に襲名が決まったものの伊之助として土俵に上がることなく前年暮れに死亡している(死後、1926年1月場所の番付には14代として「式守伊之助」と書かれている)。「伊之助の祟り」として恐れられたが、ことごとく偶然が重なったことによる。
代々受け継がれている軍配 (「ゆずり団扇」とも呼ぶ) は1本ある。記されている文字については、どのように読むのかはっきりしていない。1882年の相撲錦絵にすでに登場しているが、伊之助のゆずり団扇となったのは、20代 (のちの24代庄之助) 時代の1960年5月からである。